トラネキサム酸で美白~あなたのそのシミ肝斑(かんぱん)かも!?~


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毎日のお化粧で何とか綺麗にシミを隠していても、すっぴんになるとシミが見えることでかなり老け顔になってしまうという悩みはありませんか?

そのシミ、肝斑かもしれません。もし肝斑なら、そのシミを解決できるのは、トラネキサム酸の美白効果です。

「肝斑」ってなに?

シミには様々な種類があります。肝斑とは、シミの一種で、頬のあたりに左右対称で現れる輪郭がはっきりしないモヤッとした形のものです。

肝斑が現れるのは30代~40代という特徴があり、妊娠や経口避妊薬の服用をきっかけにできることもあり、紫外線だけではなく女性ホルモンやストレスなどとの関わりが指摘されています。

トラネキサム酸は肝斑の治療が得意です

トラネキサム酸とは、1960年代から医療現場で薬として使われている成分です。病院では、止血剤として出血を抑えるために使用されたり、抗炎症、抗アレルギー作用があるため、風邪などに伴う扁桃腺炎・咽頭炎の治療のために使われたりしています。市販の風邪薬などにも含まれている成分です。

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このトラネキサム酸を慢性蕁麻疹の患者さんに投与したところ、たまたま併発していた肝斑が改善されたという報告が1979年に発表され、それ以降肝斑の治療にトラネキサム酸が使用されるようになりました。(保険適応外)

肝斑の発生には、ホルモンバランスも関与しているので、紫外線対策をしていてもできてしまうシミであり、レーザー治療でも治療が難しい種類のシミです。

このような、やっかいなシミである肝斑に効果的なのがトラネキサム酸の美白効果です。

気軽にトラネキサム酸で美白ができる商品が次々と

資生堂が開発し、化粧品に使われているトラネキサム酸は「m-トラネキサム酸」というトラネキサム酸の誘導体です。トラネキサム酸を外用剤として美白効果を発揮できるよう開発されました。

トラネキサム酸は炎症性色素斑・老人性色素斑に対して美白効果がある成分として、厚生労働省から承認された有効成分となります。資生堂の特許が切れたことにより、様々なメーカーからトラネキサム酸入りの化粧品が発売されてきています。

その他OTC医薬品としてドラッグストアなどで買える内服の肝斑治療薬も販売されています。

トラネキサム酸美白効果

女性ホルモンの変化や紫外線などのストレスにより、メラノサイトという細胞からメラニンが生成されます。メラニンが過剰に作られ皮膚細胞内に蓄積されるとシミになります。

トラネキサム酸はメラノサイト活性化因子「プラスミン」をブロックすることにより、メラニンの生成を抑制し美白効果を発揮します。

紫外線を浴びて黒くなった肌は、時間の経過と共に元の肌の色に戻ってきますが、元には戻らず色素沈着が残る部分がシミとなります。

そのシミの発生メカニズムの研究は日々進歩し、紫外線を浴びなくても肌の奥では、慢性的に微弱炎症が起きていて、その炎症刺激によりメラノサイトからメラニンが生成されるということも分かってきました。

トラネキサム酸は、その微弱炎症を抑えてくれることが分かっています。

トラネキサム酸の副作用って?

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医療用の医薬品として外科から内科、歯科という幅広い分野で長年使用されてきたトラネキサム酸ですが、心配なのが「副作用はあるのだろうか?」ということではないでしょうか。

内服する場合は、併用注意の薬があるので、現在、薬を服用中の方は薬剤師に相談することをお勧めします。

その他副作用としては、頻度は低いですが食欲不振、嘔吐、胸やけ、そう痒感などが報告されています。

化粧品として使用する場合は、特に副作用の心配はなく使用できます。

まとめ

様々なメカニズムで発生するメラニンに対して、多方面からの美白アプローチができる美白成分が出てきています。

トラネキサム酸美白の特徴を知ることにより、みなさんの求めている美白美肌に近づける助けとなればと思います。


この記事を書いた人

桃紅(TOKO)
桃紅(TOKO)

薬剤師の資格を持ち、医療現場での勤務経験を踏まえて、健康、医療、美容、ライフスタイルについての情報を発信しています。 3人の子どものママとしての生活も大切にしながら、毎日の小さな幸せを見つけていきたいと日々暮らしています。 そして多くの人に、小さな幸せを文章として届けることができればと願っています。