美白化粧品でシミは消えるの? 本当に知りたい美白化粧品のこと。


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ドラッグストアの棚にずらっと並ぶ「美白」をアピールする基礎化粧品。ひと瓶使いきって「これは効いた」という実感を持った人のほうが少ないのでは? それは、自分のシミのタイプと、美白化粧品の「美白」について知っていないからかもしれません。

あなたのシミはどのタイプ? シミの種類を知りましょう。

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ひとことに「シミ」と言っても、実はたくさんの種類があり、それぞれのシミができる原因も違います。

最も多いのが〝日焼けシミ〟。正式には「老人性色素斑」と言います。〝日焼け〟と言われるだけあって、紫外線によってメラニンが過剰生成されることが原因でできるシミです。

年齢を重ねるとどうしても新陳代謝が悪くなるので、肌のターンオーバー周期が長くなったり異常が起きたりします。若い頃はターンオーバーによってはがれ落ちていたものがそのまま定着してしまったのが「日焼けシミ」です。

30代から閉経を迎えるまでの女性に多いのが「肝班」。頬の高いところに肝臓のような形で表れるので、こう呼ばれています。

左右対称に表れるのも大きな特徴です。閉経後から薄くなることでもわかるように、これは女性ホルモンが原因のシミだと言われています。

〝ニキビ跡〟のように炎症を起こしたところがシミになる場合もあります。これは「炎症後色素沈着」といって、炎症によってターンオーバーに異常が起こり、メラニンが排出されない状態のためできてしまうものです。

通常ならば炎症が治まればターンオーバーが正常に戻るに従って消えていきますが、長い間炎症が続いたり、同じ場所に繰り返し炎症が起こったりすると、そのまま消えないこともあります。

美白化粧品の「美白」の本当の意味を知っていますか?

美白化粧品の「美白」という言葉。私たちはできてしまったシミを消しゴムで消してくれるようなイメージを持ちがちです。しかし、本当のところは「シミができるシステムを阻害するはたらき」をするのが美白成分です。

シミが出来るステップは大きく分けて3つ。

  1. 人体に有害な紫外線を受けることで、身体を守るためにメラニン生成の信号が出される。
  2. 信号を受けると、メラニンを生成するメラノサイト内で酵素チロシナーゼが増える。体内にあるチロシンと結びついて、メラニンを生成。
  3. 生成されたメラニンが表皮に上がってくる。

 

この3つの段階のどこかでメラニンの生成を抑えたり、表皮にメラニンが蓄積することを防いだりする働きを持つ成分が美白成分です。

そのことをふまえると、美白成分でのシミ対策はメラニンが生成される初期の段階にこそ効果があるということがよくわかりますね。

それぞれのシミについて美白化粧品の効果について考えてみましょう。

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さて、本題です。「私のシミに美白化粧品は効果があるの?」。それぞれのシミについて考えてみましょう。

まずは、最も多いタイプのシミ〝日焼けシミ〟から見てみましょう。これは美白成分の持つ「メラニン色素生成の過程で阻害する」という効果がピッタリと当てはまるタイプのシミですね。

多くの化粧品の美白成分は、メラニン生成の第二段階「酵素チロシナーゼとチロシンが結びつく」ことを阻害するものなので、効果があると言えます。しかし、これはメラニンが生成される前の段階でブロックするということ。

なので、生成を抑えながら、今あるシミがターンオーバーによって剥がれ落ちるのを待つ、というスタンスで中~長期的な目で使用を続けることが必要になります。美白化粧品を使用しながら、紫外線対策もぬかりなく行う必要がありますね。

「肝斑」に美白化粧品の効果は期待できるのでしょうか? シミの種類でもお話しましたが、肝斑の原因は女性ホルモンの乱れによるものだと考えられています。

そこで、紫外線から肌を守る体の反応に対応している、既存の美白成分のほとんどは肝斑自体にアプローチするのは難しいでしょう。

ですが、肝斑のできる頬骨の高い位置は日焼けシミ多発ゾーンでもあります。肝斑がひどくなってきたと感じている方は、日焼けシミが混在している可能性も。肝斑用の内服薬を飲みつつ、美白化粧品も使用するダブルの対策が肝斑改善の鍵になるかもしれません。

〝ニキビ跡〟といった「炎症性色素沈着」についてはどうでしょう? 炎症によるシミに最も効果があると言われている美白成分に「ビタミンC誘導体」があります。

ビタミンC誘導体とは、壊れやすくそのままでは肌にほとんど吸収されないビタミンCを、効果はそのままに、肌に浸透しやすく改良したもの。

ビタミンCにはできてしまったメラニン色素を還元して色素沈着を防ぐ作用や、新陳代謝を促す作用、そして炎症を抑える作用があり、炎症性色素沈着の対策にはもってこいなのです。

美白成分に頼るだけでなく、シミを作らない対策も

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いくらその美白成分がシミのタイプにマッチしていても、一度できてしまったシミを改善するには相当の時間がかかります。

ターンオーバーの速度は正常でも28日~56日。

しかも一回のターンオーバーでシミが消えることはありません。ターンオーバーを繰り返していくにつれて徐々に薄くなっていくイメージです。

まずは現状を維持する気持ちを持ち、それぞれのシミタイプに合わせた「作らない対策」をしながら、美白化粧品を継続して使うという姿勢が大切です。


この記事を書いた人

otami
otami
元美容系雑誌の編集者で現在は健康や美容、ファッションなどのwebコンテンツを制作しているスキンケアマニアの28歳、美容ネタを仕入れては実践する日々です。