コウジ酸の機能と美白効果


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透明感のある美白美肌、憧れますよね。美白に取り組むには、今あるシミだけでなく肌の奥に潜む将来のシミ予備軍にもアプローチすることが大切です。

ここで紹介するコウジ酸という成分は、長年医療機関でも使用されてきた実績もあり、その美白力は広く認知されています。

コウジ酸の美白成分としての歴史

コウジ酸は1900年代に日本人によって、その存在を発見されました。

その後、麹を扱う酒造りの職人の手が白くきめ細やかなことから、美白成分としても注目され研究が進められてきました。1988年には厚生労働省により美白成分としても認められました。

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しかし、動物実験において肝がんを引き起こす可能性を示唆されたため、2003年3月厚生労働省はコウジ酸を含む化粧品の新規製造と輸入を禁止しました。

「コウジ酸」と聞いて「あれ?確か発がん性が…」と記憶に残っている方もいるかもしれませんね。

安心してください。その後、追加実験を行った結果、安全性が再確認され2005年11月製造中止指示が解除となりました。

シミの治療にコウジ酸の美白力

皮膚科では、シミの治療にハイドロキノンという成分を使うことがあります。

ハイドロキノンには強い漂白作用があるのですが、肌への刺激が強く出たり、炎症が起きてしまい使えない人もいるのです。

そんな肌の弱い人にはコウジ酸クリームが使用されています。

シミには、様々な種類があり、肝斑、日光黒子(老人性色素班)、雀卵斑、炎症後色素沈着などのシミにコウジ酸は効果があることが報告されています。

医療機関でも、十分な実用性が認められているのですね。

コウジ酸のシミへのアプローチ

シミのもとになるメラニン色素は、どのようにできてくるのでしょうか?

肌の奥のメラノサイトという細胞から生成されてきます。

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例えば、紫外線を浴びると大量の活性酸素が発生します。

この活性酸素から肌細胞を守るためにメラニンが作られるのです。

メラニンは悪者と考えられがちですが、実は肌を守る役割があるのですね。

しかし、メラニンが紫外線ダメージやホルモンバランスの乱れにより過剰に作られ、肌に蓄積されてしまうとシミとなってしまうのです。

コウジ酸は、メラニンを生成するためのチロシナーゼという酵素をブロックしてメラニンの生成を抑制する美白効果や、肌の奥で起きる炎症を防いで、炎症刺激により発生する活性酸素の産生を抑える働きがあります。

また、メラニンを生成する情報伝達物質の産生も抑えてくれるなど、メラニン生成前に先回りして、未然に食い止めてくれるのです。

コウジ酸は、黄色く、くすんだ肌も美白

コウジ酸を肝斑の治療のため長年使用していると、肝斑が薄くなっていくことの他に顔全体の黄色にくすんだ状態が改善され理想的な色白の皮膚になるという事が度々観察されてきました。

加齢に伴って肌の透明度が低下してくるのは、あなたも年齢と共に感じていることではないでしょうか?さらに老化が進んでくると皮膚の色が黄ばんでくすんできます。

このことに対しても研究が重ねられ、黄くすみの原因は、体内でタンパク質と糖が結びつく際に作られるAGEs(エイジーイーズ)という物質の蓄積であると明らかになってきています。

コウジ酸は、黄ぐすみの原因AGEsの産生を抑える抗糖化作用もあり、肌の「黄ぐすみ」に効果があることがわかってきています。

今よりワントーン明るい透明感のある若々しい美肌へ導いてくれることが期待されますね。

まとめ

「これからできるシミを予防する」「今あるシミを薄くする」「肌色を明るく透明感のある肌にしてくれる」などコウジ酸は美白成分として医療業界、国内外の化粧品会社から高い評価を得ています。

私たちの美白を応援してくれる成分として、コウジ酸の美白力には益々注目が集まってくると思われますね。


この記事を書いた人

桃紅(TOKO)
桃紅(TOKO)

薬剤師の資格を持ち、医療現場での勤務経験を踏まえて、健康、医療、美容、ライフスタイルについての情報を発信しています。 3人の子どものママとしての生活も大切にしながら、毎日の小さな幸せを見つけていきたいと日々暮らしています。 そして多くの人に、小さな幸せを文章として届けることができればと願っています。