フラーレンで憧れのうるおい美白肌

美白、美肌に効果がある成分として注目を集めているフラーレン。まだ、あまり聞いたことがない成分かもしれませんね。実はこの成分、発見当初から科学者たちの注目を集め、白熱した研究合戦が繰り広げられました。そのため、現在幅広い分野で様々な用途に使用されています。
フラーレンは皮膚のシミ、シワを防ぎ、皮膚の老化を防ぐ成分として厚生労働省からも認められています。そして、フラーレン配合の化粧品などが出てきています。
フラーレン発見でノーベル賞
フラーレンが発見されたのは1985年~1990年、今世紀中にはもう新しい物質の発見などでないだろうと多くの科学者が思っていた矢先のことでした。
フラーレンは、炭素原子が60個もしくは70個などから創られたサッカーボールのような形の物質です。
黒鉛ともダイヤモンドとも違う新しい構造を持った炭素の新物質に世界中の研究者が驚き、すぐに激しい研究競争が開始されました。1996年にはフラーレン発見の功績によりカール博士、スモーリー博士、クロトー博士がノーベル賞を受賞しています。
幅広い分野でフラーレンは活用されるようになってきています。フラーレンは、スポンジのように活性酸素を吸収して除去するということが報告され、その効果を利用して化粧品にも配合されるようになりました。
フラーレンで美白美肌
フラーレンが活性酸素を除去してくれることにより、美白効果が期待できます。
皮膚の老化には内因性のストレスと外因性のストレスが強く関係してきます。
内因性ストレスによる老化は、人間が生きていく上での自然の成り行きであり、遺伝的要因やホルモンの変化といったものです。
生体内システムによって徐々に引き起こされていく年齢に応じた避けられない変化なのです。
一方、外因性ストレスは日焼けや喫煙、不規則な生活習慣、バランスの悪い食事、運動不足など環境因子によって引き起こされるものです。
内因性ストレスと外因性ストレス、これら二つのストレスによってシミやシワ、たるみなど皮膚の老化を起こしているのです。
外因性ストレスのなかでも紫外線の暴露は特に皮膚の老化を早めてしまうことがわかっています。
紫外線を浴びると肌細胞内で大量の活性酸素が発生します。その活性酸素の刺激により、肌の中にあるメラノサイトという細胞からメラニンが作られます。生成されたメラニンは肌の表面に集まり肌を覆います。メラニンの黒色で肌の色が黒くなるのです。
メラニンが肌細胞の中で蓄積してしまう部分がシミとなってしまいます。
フラーレンは、活性酸素の発生というメラニンが作られる大もとの原因を抑えてくれます。結果としてメラニン産生が抑制され、シミの発生を抑えることができるのです。
また、活性酸素を取り除くことにより、皮膚のコラーゲンが破壊されることを防ぎ、皮膚の水分保持能力も高めてくれます。
フラーレンにより、活性酸素の発生を抑制することで、日焼けによるシミ、そばかすを防ぐだけでなく、シワ、たるみ、ニキビ、吹き出物、肌の乾燥などにも効果がみられアンチエイジング成分としても注目されているのですね。
水溶性フラーレンと脂溶性フラーレン
もともとフラーレンは炭素一種類から構成される物質で黒い粉です。水に溶けにくい性質をもつフラーレンを水に溶けやすいように加工してとかしたものが水溶性フラーレンになります。
水溶性フラーレンは化粧水など水分の多い化粧品に配合されています。
脂溶性フラーレンとはフラーレンにスクワランという成分を混ぜ合わせて油に溶けやすい状態にしたものになります。油に溶けやすい性質なので美容液やクリームなどの化粧品に配合されています。
肌にも水と脂が存在し、どちらからも活性酸素は発生するので、水溶性フラーレン、脂溶性フラーレン両方で活性酸素を除去することが一番おすすめですね。
品質保障の証、ラジカルマーク
フラーレン配合化粧品を選ぶ際のポイントとして化粧品のパッケージに表示されるマークがあります。
フラーレンが1%以上配合されている商品にはその効果を保証するというマーク(ラジカルスポンジマーク)です。
高品質の証となるマークなので、フラーレン配合化粧品を選ぶ際には参考にしてみて下さい。
同じ年齢でも若々しい人もいれば、老けて見える人もいますよね。
人によって見た目年齢が違ってくるのは、いかに活性酸素により肌細胞がダメージを受けているかということが大きく関わってきます。
フラーレン配合の化粧品を使うことにより活性酸素から肌を守ることで肌年齢が若返ることが期待できそうですね。